太陽の寿命は100億年と言われています。今は地球ができてから46億年といっていますから、ちょうど半分ぐらいです。あと54億年ぐらいすると、太陽が死にますから、そうしたら全部暗黒の世界になります。だから、ナッシングになるわけです。今までは46億年経っているのです。これ一番上のスケールがそうなのです。現在が46億年。この46億年を1年に圧縮したのがこの図なのです。46ですから48にすると12で割れますから、大体1カ月4億年ぐらいの勘定をしていただけばいい訳です。1月1日に地球ができたとして、生命の誕生が大体3月から4月ごろ、ここで真核細胞が出て、酵母が9月ぐらいというわけです。微生物の研究発表をすると、「大腸菌でできたら酵母はどうですか」と聞かれるのですけれども、大腸菌から酵母まで、これ4月から9月まで6カ月あるわけで、1カ月が4億年として、24億年ぐらいかかって、大腸菌から酵母に進化しているわけです。ですから、生命が発生するのに、3カ月だから、3×4、12億年ですむのに、大腸菌から酵母になるのに、24億年、即ち、倍ぐらいかかっているわけですから、大腸菌でいった場合にも、すぐには酵母でいかない場合もあり、とにかく両者ではこれだけ違いがあるということです。
  このカンブリア紀の大爆発というのは、実際の爆発ではなくて生物の種が多様化した事を象徴的に表現しています。11月の半ばごろですから、大体6億年前ぐらいです。この12月を日のスケールで表したのがこれなのです。両生類が出てくるのが12月の3日ぐらいで、は虫類が出てくるのが10日ぐらい。昨今ジュラシックパークというのが有名になりましたが、あれも12月の14日ぐらいで、恐竜の時代というのは討ち入りの頃だというわけです。始祖鳥、ほ乳類は12月27日ぐらいで、人類が出てくるのは12月31日の12時前。除夜の鐘の直前です。